「中古パソコンはおすすめしない」「中古PCはやめとけ」——こうした声をネットで見かけて、購入をためらっていませんか。バッテリー劣化、保証なし、スペック不足など、中古パソコンにリスクがあるのは事実です。しかし、すべての中古パソコンがダメかというと、それは違います。
この記事を書いている筆者(角谷史恩)は、大学時代から現在まで15台以上の中古パソコンを購入・検証してきました。8,000円のThinkPad X230をメモリ増設+SSD換装で復活させた成功体験もあれば、マイニング落ちGPU搭載PCが3カ月で壊れた失敗、フリマで非正規Officeを掴まされた苦い経験もあります。成功も失敗も経験した立場から、中古パソコンを「おすすめしない理由」と「それでもおすすめできる条件」を正直にお伝えします。
結論を先に言うと、中古パソコンは「誰にでもおすすめ」ではないが「条件を満たせばコスパ最強の選択肢」です。この記事では、おすすめしない理由・おすすめしない人・失敗実体験・おすすめできる人・失敗を避ける方法・新品との比較まで、中古パソコン購入の判断に必要な情報をすべて網羅しています。
中古パソコンをおすすめしないと言われる7つの理由
「中古パソコンはおすすめしない」と言われる背景には、新品にはないリスクが複数存在するからです。ただし、すべてのリスクが回避不可能なわけではありません。ここでは代表的な7つの理由を挙げ、それぞれの実態と対策を正直に解説します。
- バッテリーが劣化している可能性がある
- パーツの寿命が短く故障リスクが高い
- 最新のスペック・規格に対応していない
- メーカー保証がなく修理費用が自己負担になる
- OSのサポート切れでセキュリティリスクがある
- 非正規ライセンスのソフトが入っている可能性がある
- 外観の傷・汚れ・使用感がある
バッテリーが劣化している可能性がある
ノートパソコンのバッテリーは消耗品であり、充放電を繰り返すごとに最大容量が低下します。中古パソコンでは設計容量の50%以下まで劣化しているケースも珍しくなく、ACアダプタなしでは1〜2時間しか持たない場合があります。
筆者が購入した15台の中古ノートPCのうち、バッテリー残存容量が80%以上だったのは4台だけでした。外出先で使う予定がある方にとって、バッテリー劣化は深刻な問題です。ただし、自宅の据え置き利用でACアダプタを常時接続する使い方であれば、バッテリー劣化の影響はほとんどありません。
パーツの寿命が短く故障リスクが高い
中古パソコンはすでに数年間使用された個体です。HDD、冷却ファン、キーボード、ヒンジなどの可動部品は使用時間に比例して摩耗が進み、新品と比較して故障リスクが高くなります。特にHDD搭載モデルは、使用時間が1万時間を超えると故障率が急上昇するとされています。
筆者が購入したマイニング落ちGPU搭載のデスクトップPCは、購入からわずか3カ月でGPU不良が発生しました。24時間フル稼働していたGPUは通常使用の数倍の速度で劣化が進むため、使用履歴が不明な中古PCには常に故障リスクが伴います。
最新のスペック・規格に対応していない
中古パソコンは発売から数年が経過しているため、最新のCPU性能やWi-Fi 6E、Thunderbolt 4、DDR5メモリなどの新規格に対応していない場合がほとんどです。動画編集や3Dゲームなど高い処理性能が必要な用途では、中古PCのスペックでは不足する可能性があります。
一方で、Web閲覧・Office作業・メールなどの用途であれば、第10世代Core i5・メモリ16GB・SSDの構成で2026年時点でも十分快適に動作します。筆者が2022年に購入した第10世代Core i5のThinkPadは、4年経った今もメイン機として不満なく使えています。
メーカー保証がなく修理費用が自己負担になる
中古パソコンは原則としてメーカー保証の対象外です。新品パソコンならメーカーの1年保証が標準で付き、初期不良や故障に無償で対応してもらえます。しかし中古PCで故障が発生した場合、販売店の独自保証がなければ修理費用は全額自己負担です。ノートPCの液晶交換で2〜5万円、マザーボード交換で3〜8万円と、修理費用がPC本体の購入額を上回るケースもあります。
ただし現在は、PC WRAPの3年保証やR∞PCの無期限保証のように、メーカー保証を上回る長期保証を提供する中古PC専門ショップが増えています。保証付きの専門ショップで購入すれば、このリスクは大幅に軽減できます。
OSのサポート切れでセキュリティリスクがある
Windows 10のサポートは2025年10月に終了しました。サポートが終了したOSはセキュリティ更新プログラムが配信されないため、ウイルス感染や不正アクセスのリスクが高まります。中古パソコンの中にはWindows 11のシステム要件(Microsoft公式:第8世代Intel Core以降、TPM 2.0)を満たさないモデルが多く流通しており、注意が必要です。
2026年現在、中古パソコンを購入するならWindows 11対応は必須条件です。商品ページに「Windows 11インストール済み」の記載がない場合は、CPUの世代とTPM 2.0対応を自分で確認する必要があります。この判断が難しい初心者にとって、中古パソコンのハードルが高い理由の一つです。
非正規ライセンスのソフトが入っている可能性がある
格安の中古パソコンの中には、WindowsやOfficeに非正規ライセンスが使われているケースがあります。企業向けのボリュームライセンスを不正に転用していたり、海賊版のOfficeがインストールされていたりする中古PCは、ある日突然ライセンス認証が無効になるリスクがあります。
筆者はフリマアプリで「Office付き」と記載されたノートPCを購入し、数週間後に「このコピーのOfficeはライセンス認証されていません」と表示される被害に遭いました。出品者は「現状渡し」を理由に対応を拒否。結局Microsoft 365を別途契約する羽目になりました。正規ライセンスかどうかの判別が難しい点は、中古PCの大きなデメリットです。
外観の傷・汚れ・使用感がある
中古パソコンは前の使用者がいるため、筐体の傷、キーボードのテカリ、液晶のドット抜けなどの使用感があります。ビジネスの場で使うノートPCの天板に目立つ傷があると、見た目の印象に影響するケースもあります。
外観の状態はショップによってAランク(美品)〜Cランク(使用感あり)などにランク分けされています。外観を気にする方はAランク品を選べばよいですが、その分価格は上がります。「道具として使えればよい」と割り切れる方であれば、Bランク品で十分です。
中古パソコンをおすすめしない人の特徴5つ
中古パソコンは万人向けの選択肢ではありません。前述のリスクを踏まえると、以下に当てはまる方は中古パソコンを避け、新品の購入を検討したほうが後悔しにくいです。筆者の経験と15台以上の購入から得た知見をもとに、具体的に解説します。
パソコンの知識がない初心者
中古パソコンは新品と異なり、個体ごとにコンディションが違います。CPUの世代を型番から読み取る、Windows 11のシステム要件を満たすか判断する、バッテリーの劣化状態を確認する——こうした作業にはパソコンの基礎知識が必要です。
知識がないまま「安いから」という理由だけで購入すると、Windows 11非対応の古いモデルを掴まされたり、メモリ4GBで動作が重すぎる機体を買ってしまったりする可能性があります。パソコンの選び方に自信がない方は、メーカー保証と初期サポートが充実した新品を選ぶか、サポートが手厚い整備済みPC専門ショップを利用してください。
最新スペック・高性能が必要な人
動画編集、3Dゲーム、AI開発など高い処理性能を必要とする用途では、中古パソコンのスペックでは不足する場合があります。中古市場に流通しているのは発売から3〜7年経過したモデルが中心であり、最新のCPU(Intel Core Ultra、AMD Ryzen 9000シリーズ)やGPU(GeForce RTX 50シリーズ)は基本的に手に入りません。
処理速度を最優先にする方は、新品のBTOパソコン(マウスコンピューター、ドスパラなど)で用途に合ったスペックを選ぶのが確実です。
5年以上の長期使用を前提にしている人
中古パソコンはすでに数年間使用されているため、新品と比較して残りの寿命が短い傾向があります。パソコンの平均使用年数はJEITA(電子情報技術産業協会)の調査で約6〜7年とされており、中古品の場合は購入後3〜5年が現実的な使用可能期間です。
「1台を5年以上使い続けたい」という方は、新品を購入してメーカーの延長保証に加入するほうが、トータルコストで有利になるケースがあります。
外観やデザインにこだわりたい人
中古パソコンには使用感(筐体の傷、キーボードのテカリ、液晶の色ムラなど)がある場合がほとんどです。カフェや取引先でノートPCを開く機会が多い方や、デザイン性の高いPCを求める方は、中古品の外観に不満を感じやすいです。
中古市場の主力は法人リース落ちのThinkPadやLet’s noteなど実用性重視のモデルです。MacBookやDell XPSのようなデザイン性の高いモデルは中古でも高値になるため、新品との価格差が小さくなり、中古で買うメリットが薄れます。
手厚いメーカーサポートを求める人
新品パソコンにはメーカーの電話サポート、チャットサポート、訪問修理などが付帯しますが、中古パソコンではこうしたサポートは受けられません。「パソコンの設定がわからないときにメーカーに電話して教えてもらいたい」という方には、中古パソコンは向いていません。
ただし、くじらやのように初心者向けのセットアップサポートを提供している中古PC専門ショップも存在します。メーカーサポートほど手厚くはありませんが、初期設定で困る心配を軽減できます。
【実体験】筆者が中古パソコンで失敗した3つのケース
「おすすめしない理由」を机上の知識だけでなく、実際の失敗談で裏付けます。筆者は15台以上の中古パソコンを購入する中で3つの大きな失敗を経験しました。いずれも中古パソコン特有のリスクが原因であり、これから購入を検討している方への具体的な教訓になるはずです。
失敗1:メモリ4GBの格安PCが使い物にならなかった
中古パソコンを買い始めた頃、「安いから」という理由でメモリ4GB・HDD搭載のノートPCを約15,000円で購入しました。しかし実際に使ってみると、ブラウザのタブを5つ開いただけでフリーズが頻発。WordやExcelの起動に30秒以上かかり、作業効率は最悪でした。
結局、メモリ8GBへの増設(約2,000円)とSSD 256GBへの換装(約4,000円)で追加6,000円を投じ、合計21,000円に。最初から8GB・SSD搭載の中古PCを2万円台で買っていれば、時間も手間も節約できたはずです。2026年時点でメモリ4GBは実用に耐えないと断言できます。
失敗2:フリマで買ったPCのOfficeが非正規ライセンスだった
フリマアプリで「Microsoft Office付き」と記載されたノートPCを購入しました。購入直後は問題なくOfficeが使えていたものの、数週間後に「このコピーのOfficeはライセンス認証されていません」と表示され、編集機能に制限がかかりました。
出品者に問い合わせたところ、「現状渡しなので対応不可」の一言。結局、正規のMicrosoft 365(年額約14,000円)を別途契約する必要が生じました。フリマアプリの個人間取引ではソフトウェアライセンスの正当性を事前に確認する手段がほぼなく、この失敗以降、Office目当てでフリマから中古PCを買うのはやめました。
失敗3:マイニング落ちGPU搭載PCが3カ月で壊れた
フリマアプリでGeForce GTX 1070搭載の中古ゲーミングデスクトップPCを約35,000円で購入しました。当初は問題なくゲームができていたものの、3カ月目にゲーム中に画面にノイズが頻発するようになり、最終的にGPUが故障。出品者に確認したところ、暗号通貨のマイニングに使用していた機体でした。
マイニング用途のGPUは24時間365日フル稼働するため、通常使用と比較して劣化が数倍の速度で進みます。35,000円のPC本体に加え、GPU交換費用で約20,000円が発生し、合計55,000円の出費になりました。個人間取引では使用履歴を正確に把握できないため、GPUを重視する用途では中古PCのリスクが特に高いと実感した経験です。
それでも中古パソコンをおすすめできる人の特徴
ここまで中古パソコンのリスクと失敗談を正直にお伝えしてきましたが、筆者は15台以上の中古PCを購入してきた現在でも「中古パソコンは選び方次第で最もコスパの高い選択肢」だと考えています。ここでは、中古パソコンのメリットを活かせる人の条件を具体的に解説します。
予算を抑えてパソコンを入手したい人
中古パソコン最大のメリットは価格です。新品では8万〜10万円するスペック(Core i5・メモリ16GB・SSD 256GB)の中古PCが、2〜4万円台で手に入ります。筆者が8,000円で購入したThinkPad X230は、メモリ増設とSSD換装(追加約6,000円)で合計14,000円。Web閲覧やOffice作業を問題なくこなせるPCが1万円台で完成しました。
学生、新社会人、予算が限られている方にとって、中古パソコンは新品では手が届かないスペックを低価格で入手できる手段です。
サブ機や検証用にもう1台欲しい人
メインのパソコンを持っていて、持ち運び用のサブ機やプログラミングの検証環境として2台目が欲しい場合、中古パソコンは最適な選択肢です。万が一故障しても、メインPCがあるため作業が止まるリスクがありません。
筆者もサブ機・検証用として中古PCを複数台保有しています。Linuxのインストール検証や、開発環境のテストなど「壊れても困らない」用途では、中古PCの安さが最大限に活きます。
パソコンの基礎知識があり選び方がわかる人
CPUの世代を型番から読み取れる、SSDとHDDの違いがわかる、Windows 11のシステム要件を確認できる——こうした基礎知識がある方は、中古パソコンの「当たり」を見つけられる確率が高いです。
中古パソコンは個体ごとにコンディションが異なるため、知識がある人ほど有利です。筆者も知識を深めてからは、中古PCで「ハズレ」を引くことがなくなりました。
Web閲覧やOffice作業が中心の人
用途がWeb閲覧、メール、Word・Excel・PowerPointなどのOffice作業中心であれば、中古パソコンで十分に快適な環境を構築できます。これらの作業に最新のCPU性能は不要であり、第10世代Core i5・メモリ8GB・SSDの構成で問題なくこなせます。
テレワークでZoomやTeamsを使う場合も、メモリ16GBの中古PCなら快適に動作します。筆者の検証では、第10世代Core i5搭載の中古ThinkPadでZoom会議+Excel同時作業が安定して動作することを確認しています。
多少の使用感や故障リスクを許容できる人
「道具として使えればいい」「多少の傷は気にしない」「万が一壊れたら買い替えればいい」——こうした割り切りができる方は、中古パソコンのメリットを最大限に享受できます。
中古パソコンは2〜4万円で購入できるため、仮に3年で故障しても年間1万円程度のコストです。新品PCの年間コスト(10万円÷5年=年間2万円)と比較しても、コストパフォーマンスでは中古が上回ります。
中古パソコンの失敗を避けるための7つのチェックポイント
中古パソコンのリスクは、購入前のチェックで大部分を回避できます。筆者が15台以上の購入経験から導き出した、失敗しないためのチェックポイントを7つ紹介します。このリストを購入前に確認すれば、中古PCで後悔するリスクを大幅に減らせます。
- 信頼できる専門ショップから購入する
- Windows 11対応かを必ず確認する
- スペックの最低基準を守る
- 保証期間が最低3カ月以上あるか確認する
- バッテリーの残存容量を確認する
- OSとOfficeの正規ライセンスを確認する
- 到着後の動作確認を返品期限内に行う
信頼できる専門ショップから購入する
中古パソコンの失敗を避ける最も確実な方法は、購入先を選ぶことです。整備済みPC専門ショップ(Qualit、PC next、R∞PC、PC WRAP、Be-Stockなど)は、法人リースの返却品を動作確認・クリーニング・OSクリーンインストールした状態で販売しており、品質管理が徹底されています。
フリマアプリやオークションでは価格が安い反面、非正規ライセンス、マイニング落ちGPU、スペック詐称などのリスクが格段に高くなります。筆者の失敗3件中2件がフリマアプリでの購入であり、この経験以降、中古PCは専門ショップからしか購入していません。
Windows 11対応かを必ず確認する
2026年現在、Windows 10のサポートはすでに終了しており、Windows 11非対応の中古PCを買うのはセキュリティの観点から避けるべきです。商品ページに「Windows 11インストール済み」の記載があるか、またはCPUが第8世代Intel Core以降かつTPM 2.0対応かを確認してください。
不明な場合は、販売店に直接問い合わせるのが確実です。専門ショップでは、Windows 11対応モデルのみを販売しているケースも増えています。
スペックの最低基準を守る
中古パソコンを選ぶ際のスペック最低基準は以下のとおりです。この基準を下回る中古PCは、いくら安くても購入すべきではありません。
| パーツ | 最低基準 | 推奨 |
|---|---|---|
| CPU | 第8世代 Core i5 以上 | 第10世代 Core i5 以上 |
| メモリ | 8GB | 16GB |
| ストレージ | SSD 256GB | SSD 512GB |
| OS | Windows 11 Home | Windows 11 Pro |
メモリ4GBの中古PCは、どれだけ安くても避けてください。筆者の実体験として、メモリ4GBではブラウザのタブ5つすらまともに開けませんでした。
保証期間が最低3カ月以上あるか確認する
中古パソコンは保証がなければ故障時に泣き寝入りになります。国民生活センターにも中古PCの初期不良に関する相談が寄せられており、「保証なし」での購入はリスクが高いです。
最低でも3カ月以上の保証が付いたショップを選んでください。PC WRAPの3年保証、R∞PCの無期限保証など、長期保証を提供するショップなら購入後の安心感が格段に違います。保証期間はショップ選びの最重要基準です。
バッテリーの残存容量を確認する
ノートパソコンを持ち運んで使う予定がある方は、バッテリーの残存容量(設計容量に対する割合)を必ず確認してください。信頼できるショップでは商品ページに記載があります。記載がない場合は、購入前にショップへ問い合わせるのが安全です。
購入後にバッテリーの状態を確認する方法もあります。コマンドプロンプトで「powercfg /batteryreport」を実行すると、バッテリーの設計容量と現在の最大容量を記載したレポートが生成されます。残存容量が50%以下の場合、バッテリー交換を検討してください。
OSとOfficeの正規ライセンスを確認する
商品ページに「正規ライセンス」「MAR(Microsoft Authorized Refurbisher)」の記載があるかを確認してください。MARプログラムを通じて正規のWindows OSをインストールした中古PCは、ライセンスの正当性が保証されています。
Officeについては、「Microsoft Office付き」と記載されている場合でも、それが正規ライセンスかどうかを必ず確認してください。WPS OfficeやLibreOfficeなどの互換オフィスソフトが「Office付き」として販売されているケースもあるため、「Microsoft Office 正規ライセンス」と明記されているかが判断基準です。
到着後の動作確認を返品期限内に行う
中古パソコンが届いたら、ショップの返品期限内(通常1〜2週間)にスペック確認・動作確認・ライセンス確認をすべて完了させてください。返品期限を過ぎてから不具合を発見しても、対応してもらえない場合があります。
確認すべき項目は以下のとおりです。
- CPU・メモリ・ストレージが商品説明と一致しているか
- Wi-Fi、カメラ、USBポート、スピーカーなどが正常に動作するか
- Windows・Officeのライセンス認証が正常か
- 液晶にドット抜けや色ムラがないか
- キーボードの全キーが正常に入力できるか
中古パソコン vs 新品格安PC vs 整備済みPC:どれを選ぶべきか
中古パソコンの購入を検討している方は、新品の格安パソコンや整備済み(リファービッシュ)PCも選択肢に入るはずです。ここでは3つの選択肢を価格・スペック・保証・リスクの観点で比較し、用途別のおすすめを整理します。それぞれの特徴を把握して、自分に合った選択をしてください。
3つの選択肢を比較表で整理
| 比較項目 | 中古パソコン(専門店) | 新品格安PC(5万円前後) | 整備済みPC(リファービッシュ) |
|---|---|---|---|
| 価格帯 | 1.5万〜4万円 | 4万〜7万円 | 2万〜5万円 |
| CPU | 第8〜12世代 Core i5が中心 | Celeron〜Core i3が多い | 第8〜12世代 Core i5が中心 |
| メモリ | 8GB〜16GB | 4GB〜8GB | 8GB〜16GB |
| ストレージ | SSD 256GB〜512GB | SSD 128GB〜256GB | SSD 256GB〜512GB |
| 保証 | 1カ月〜3年(ショップ独自) | メーカー1年保証 | 6カ月〜無期限(ショップ独自) |
| 外観 | 使用感あり(ランク付き) | 新品状態 | クリーニング済み(ランク付き) |
| バッテリー | 劣化の可能性あり | 新品状態 | 劣化の可能性あり(検査済み多い) |
| OS | Windows 11対応品を選ぶ必要あり | Windows 11プリインストール | Windows 11クリーンインストール済み |
注目すべきポイントは、新品格安PCと中古・整備済みPCの「スペックの逆転現象」です。新品5万円前後のPCはCeleronやCore i3搭載が中心で、中古3万円台のCore i5搭載PCの方が処理性能で上回るケースが多くあります。
用途別のおすすめ
用途と重視するポイントによって、最適な選択肢は変わります。以下を参考にしてください。
- Web閲覧・Office作業が中心で予算を抑えたい → 整備済みPC専門ショップの中古PC(3万円前後でCore i5・メモリ16GB・SSD搭載が手に入る)
- パソコン初心者で安心して使いたい → 新品格安PC(メーカー保証・サポートが充実、ただしスペックは控えめ)
- コスパ最優先でPCの知識がある → フリマ以外の中古PC(スペック選定と動作確認を自力でできるなら最も割安)
- テレワークで長期間安定して使いたい → 整備済みPC(品質管理済みで長期保証付き)
- 動画編集・ゲームなど高性能が必要 → 新品BTO PC(最新スペックが必要な用途には中古は不向き)
筆者の個人的なおすすめは、「整備済みPC専門ショップでCore i5・メモリ16GB・SSD 256GBのモデルを3〜4万円で購入する」です。コストパフォーマンス・品質・保証のバランスが最も優れています。
中古パソコンの「おすすめしない」に関するよくある質問
中古パソコンはやめとけと言われる一番の理由は何ですか?
最大の理由は「個体差による当たりハズレがある」ことです。新品パソコンなら同じ型番であればスペックも状態も均一ですが、中古パソコンは同じ型番でもバッテリーの劣化度、外観の状態、前の使用者の使い方によってコンディションが大きく異なります。この個体差を見極める知識がないと、ハズレを引くリスクが高くなります。
中古パソコンのウイルス感染が心配です。安全ですか?
整備済みPC専門ショップから購入した中古パソコンは、OSのクリーンインストール(完全初期化)が行われているため、前の使用者のデータやウイルスが残っている心配はありません。フリマアプリで購入した場合は、初回起動後にWindows Securityでフルスキャンを実行し、不要なソフトウェアを削除してください。
中古パソコンは何年くらい使えますか?
第10世代Core i5以上・メモリ16GB・SSDの構成であれば、購入後3〜5年は実用レベルで使用できます。筆者が2022年に購入した第10世代Core i5搭載のThinkPadは、2026年現在もメイン機として問題なく動作しています。ただし、HDD搭載モデルや古い世代のCPUでは、もっと短い期間で性能不足を感じる可能性があります。
中古パソコンはどこで買うのが一番安全ですか?
最も安全な購入先は、Qualit(横河レンタ・リース)、PC next、R∞PC、PC WRAP、Be-Stockなどの整備済みPC専門ショップです。法人リースの返却品を動作確認・整備・保証付きで販売しており、出所が明確で品質が安定しています。フリマアプリやオークションは価格は安いですが、保証なし・返品不可のケースが多く、初心者にはおすすめしません。
新品の格安パソコンと中古パソコン、どちらがおすすめですか?
用途によって異なります。新品5万円前後のPCはCeleronやCore i3搭載が多く、スペックは控えめです。同じ予算なら中古のCore i5搭載PCの方が処理性能で上回ります。パソコンの知識があり、コスパ重視なら中古PCが有利です。一方、メーカー保証やサポートを重視する初心者の方は、新品を選ぶほうが安心です。
中古パソコンでテレワークやリモートワークはできますか?
Core i5第10世代以上・メモリ16GB・SSD搭載の中古パソコンなら、ZoomやTeamsでのWeb会議、Office作業、メール処理を問題なくこなせます。ただし、内蔵カメラとマイクの動作確認は必須です。中古PCはカメラやマイクに不具合がある個体もあるため、購入後すぐに確認してください。
まとめ:中古パソコンはおすすめしない?判断基準を整理
15台以上の中古パソコンを購入してきた筆者の結論は、「中古パソコンは無条件にはおすすめしないが、条件を満たせばコスパ最強の選択肢」です。最後に、この記事のポイントを整理します。
中古パソコンをおすすめしないケース:
- パソコン初心者で選び方がわからない場合
- 最新スペックや高い処理性能が必要な場合
- 5年以上の長期使用を前提としている場合
- メーカーの手厚いサポートを求める場合
- フリマアプリやオークションで保証なしの個人間取引をする場合
中古パソコンをおすすめできるケース:
- 予算を抑えて実用的なPCが欲しい場合
- Web閲覧・Office作業が中心の場合
- サブ機や検証用として2台目が欲しい場合
- パソコンの基礎知識がありスペックを自分で判断できる場合
- 整備済みPC専門ショップから保証付きで購入する場合
失敗しないための3つの鉄則:
- スペックの最低基準を守る(第8世代Core i5以上・メモリ8GB以上・SSD・Windows 11対応)
- 保証が充実した信頼できる専門ショップから購入する
- 到着後のスペック確認・動作確認・ライセンス確認を返品期限内に行う
中古パソコンは正しい知識と購入先選びで、リスクの大部分を回避できます。この記事の内容を参考に、自分に合った選択をしてください。


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